実績 CASE

景観照明(ライトアップ)東京千鳥ヶ淵の夜桜ライトアップ事業

CASE

皇居外苑千鳥ヶ淵お壕の桜ならびに沿道の桜並木のライトアップ事業
『さくらまつり』東京都千代田区
政治経済の中心として400年の伝統の中で護られてきた環境を維持するために
いち早く公共性のマナー、環境に配慮する事などに取組まれている千代田区様の
事業となります。千鳥ヶ淵の桜並木は水面に映る桜が美しく、期間中は100万人を
超える大勢の観光客で賑わう都内随一の桜の名所として知られております。

ご採用ポイント☝

放射熱が少なく樹木に優しい事と低消費電力で従来ライトアップから90%電力をカットするなどCO2削減など
環境意識の高い千代田区様がECOライトアップの先駆けとなった事業です。

  • 放熱シミュレーションURL https://www.businesswire.com/news/home/20090811005005/ja/
  • 千代田区観光協会 https://visit-chiyoda.tokyo/
  • 2009年広報千代田
  • NHK全国版「がんばるベンチャー企業」として放映されました。

STORY

当社にとって思いがけないほどのビッグな仕事が舞い込んだ。『桜を照らす。』以前、高木の樹木やソテツなど
植物を相手にライトアップした事があり大変苦労した事を思い出した。樹木は成長するため配置、照射角度など一定ではない事を経験しているからこそ話を頂いてからしばらく技術スタッフは沈黙だった。
千鳥ヶ淵の桜は、枝ぶりを横に伸ばしている事も有り直進性のあるLEDでは不可能ではないかと考えた。
そこで徹底的に光学系の検証を日夜繰り返し行った。結果、縦軸と横軸の光を複合させるレンズを搭載することとした。器具は3種類。
樹木内部の設置できる小型スポット、大きな樹木用のアッパーライト、お壕側へ照射可能な長距離照射型とした。長距離照射タイプは極限まで漏光を抑えているため、照射距離にもよるが千鳥ヶ淵の場合は直線距離で20m、
斜距離で最大40mとなるため照射範囲が3m〜5mとなる。従来光源と比較すると照射範囲が狭いため暗く感じる人もいたがそもそもスポットを当てるのは桜である。明るさの充分量とは個人差もあるが水面に映る桜の光景が演出出来ていればそれでいいのではないかと、また光害も少ないので生態系にも優しい照明だと個人的には思う。
演出効果として桜に色を付けるとの話からLEDフルカラーコントロールの案も上がったがフルカラーコントロールでのピンクがこの桜にはきつすぎる事と発光効率(2009年時点)が悪い事からカラーフィルター(舞台照明用)を使用する事を提案した。減光率も低くまた微妙な色合いのコントロールもしやすいためだ。納期も迫る中で日々検証に追われた。

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